ホーム > メディア論
メディア論のアーカイブ
GyaOの戦略
- 2006年3月15日 11:37 AM
- メディア論
ここ数日でUSENがGyaO関連でいくつか発表をしています。
GyaO、番組リスト作成や番組の途中再生が可能になる新サービス「MyGyaO」
USENが携帯電話向け無料放送に参入–FTTHサービスの名称も変更
まず、MyGyaO。これはイイ!
CMの視聴コントロールを配信側に戻した結果、どうしてもいくつかの使い勝手の悪さがありましたが、その際たるものがコンテンツの視聴を途中でやめて再度の視聴する際も必ず、コンテンツの頭からしか再生できない点。
本編に入ると早送りはできるものの、何度も同じCMを見るのはいくら無料とはいえ、非常にストレスでした。また、今年初めからリニューアルしたGyaOPlayerのシーク機能がうまく動かない場合が多く、早送りしても意図したところから開始することは至難の業。正直、「広告主重視でユーザー軽視じゃないの?」と思っていました。
しかし、今回実装した「一時中断機能」により途中再生も可能になりました。これはうれしい機能。シーク問題は解決していないのでこちらも改善を期待したいです。
また、「マイリスト」と「レビュー」を実装したことも注目です。メタデータの蓄積を意図しているのではないでしょうか。口コミによるリコメンドがネット全体に広がっていくことになります。
となるとマイリストの個人間共有なども近いうちに行われていくのでしょう。
今、この時点でこれをやっておくことは非常に意義が大きい。現在、既に会員数で圧倒的なシェアを誇っていますがコミュニティ機能を付加することにより動画ポータルとしては追随を許さない状況ができるかもしれません。
前回のエントリーでGyaOはTVモデルと同様にコンテンツパワーで集客を行い、広告で収益を得るというモデルはインターネット上では危ういと書きましたがメタデータによる利点を使う今回の機能の実装によりまた状況が変わってくると思います。
そして「モバイルGyaO」。
ワンセグの普及前に本格的に放送を始めることは非常にインパクトが大きい。ボーダフォンの買収でソフトバンクにこの辺を期待していましたが、それに先んじて始める先行者利益は非常に大きいでしょう。現在、携帯で動画配信はありますがメジャーコンテンツといえるものはない状況でPCと同様のコンテンツを配信することにより爆発的に携帯ユーザーを獲得することが予想できます。
私が注目したいのは、むしろ普及後にユーザーの生活がどのように変わるかです。iPodやPSPによるポータブルデバイス上の動画視聴の普及はあまり進んでいませんがモバイルGyaOにより街頭で動画を楽しむ生活シーンが一気に普及すると携帯電話が新たな一大映像メディアになり得ます。
何せ一日中手元においてありますので接触率という点では群を抜いています。更にGPSで地域情報と連動させたり、携帯インターネット特有の広告モデル、コンテンツ配信モデルができていく。
いやー。このスピード感はすごいね。
今後のインターネットでのコンテンツプレイヤーの中でGyaOがメインプレイヤーの一翼を担うことはもう、間違いないでしょう。TV局や他のプレイヤーもうかうかしてられません。今後はスピード勝負ですよ。
本当にインターネットは面白い。
ネットは新聞を殺しているのか?
- 2006年3月1日 10:25 PM
- メディア論
「2005年国民生活時間調査報告書」まとまる
NHK国民生活時間調査の最新結果(2005年)が発表されています。
これを受けてネットレイティングスの萩原さんがMLで新聞の接触率低下を指摘していました。
http://www.mars.dti.ne.jp/~hagi/ref/20060228_newspaper.htm
グラフ化した資料を見ると現状の傾向は一目瞭然です。昨年度、ラジオ広告売上がネット広告売上に超されたことが大きく取り上げられましたが新聞も決して対岸の火事というわけにはいかないでしょう。
ネットの接触率が増えて他メディアがその分減ったという事実より、Googleの出現とweb2.0への促進によりメディアのあり方が急速に変わってきている事に着目しなければなりません。新聞はこのことを理解しきれていない、もしくは既存路線からもう引き返せないのかもしれません。
テレビにもいえることですが新聞記事が公平中立を謳いながら全くそうではない報道が相も変わらず流れるのを見るとメディアとしての限界を強く感じてしまいます。また、そういった歪曲に対して確信を得る情報源がインターネットに他ならないことが皮肉にも堀江氏が言った「緩やかにメディアを殺す」という言葉に真実味を与えているのではないでしょうか?
ライブドアPJに続き今度はソフトバンクがオーマイニュースを日本に上陸させパブリックジャーナリズムに進出します。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/22/news094.html
2ちゃんねるなどの掲示板も世論に影響を与えることがある昨今、今後の報道メディアがどう変わっていくのか興味が尽きません。次の2、3年の変化は創造できないほど大きいことは間違いないでしょう。
ホーム > メディア論
- 検索